外反母趾

・外反母趾

足の親指(母指)の先が人差し指のほうに「くの字」に曲がり、指の付け根の突き出したところが痛みます。
その突出部が靴に当たって痛み、ひどくなると靴を履いていなくても痛むようになります。

●原因と病態

外反母趾の一番の原因は、幅の狭いつま先が細い靴を履くことで、母指のつけ根から先が圧迫されて変形することです。
ヒールの高い靴は指のつけ根(つま先側)にかかる力が増え、足の指のつけ根の隣同士をつなげている靭帯が伸びて足の幅が広がってしまい(開張足)、さらに変形を強くします。
最も多い中年期のものは履物や悪いクセの長期化に加えて、肥満と筋力低下などによってもおこります。

開張足になると地面を掴む動きができなくなるため、足の指で過剰に踏ん張ってしまい、人差し指と中指のつけ根に過剰に圧力がかかるようになります。
さらにひどくなると足の人差し指と中指のつけ根が亜脱臼し、中足骨という骨の上に乗り上げてしまいます。
脱臼までいかなくても、つま先立ちで足指を緊張させていると、筋肉が拘縮しそのポジションで足指が固まってしまいます。
こうなると足指をうまく使うことができなくなる「浮き指」という状態になります。

まとめると、外反母趾の多くは①つま先重心→②開張足(≓扁平足)→③浮き指→④合わない靴をはく→⑤外反母趾、をたどっていることになります。

●熱く語らせて!外反母趾の深掘り

浮き指とは医学的な用語ではありませんが、自然に立つと、足指が縮こまるように上方へ持ち上がるクロートゥと呼ばれる状態です。
足の土台としての機能が著しく損なわれるため、カラダの姿勢を保つ足以外の部分に必要以上の力が入ります。
そのために肩こりや疲労感、骨盤やももの痛みなどを起こす症例も見られます。また、姿勢に大きく影響することが分かっています。

浮き指の原因は踵荷重だと指摘されることがありますが、それは腰の丸い高齢者であったり、極度に筋力が弱い人に見られるケースです。
これは浮き指が問題というよりは、膝が伸びないことや姿勢の問題といえるので、全体的な姿勢の問題として考える必要があります。

むしろ一般的に筋力も通常程度ある人の場合、前足荷重が強すぎることで足指が変形して浮き指になるケースが多いと思われます。
良くないのは「極端な踵重心」であって、人間の理想的な重心は、くるぶしより1cm前、踵と土踏まずの間くらいです。つまり思った以上に「踵重心」です。
ただこの正しい重心である、土踏まずから踵に体重をかける立ち方ができている人は意外と少なく、ほとんどの人は「つま先側に荷重」で、足の指を「踏ん張って」います。

重心がつま先側になってしまう原因の一つに、体幹の筋肉の弱体化があげれます。
つま先立ちをしているときは、お腹の奥の筋肉は活動しておらず、逆に踵で立つとバランスをとるのが難しくなるため、お腹の奥の筋肉が緊張します。
このお腹の筋肉が弱くなると踵側に体重をかけられなくなるので、つま先側に過剰に体重をかけてしまい、結果足指の変形を促しまいます。

高齢者などは太ももの前の筋肉が弱体化して、極端な踵荷重になって浮き指になる方もいらっしゃいます。
ただこの場合は、膝が伸びないことによる代償的な姿勢の取り方だったりするため、
浮き指を治すためにつま先側に無理やり体重をかけさせると、バランスを崩して転倒しまう可能性もあります。

まとめると、①浮き指の原因はつま先体重②本来の人間の重心位置はくるぶしの1cm前(思ってるよりも踵重心が理想)③つま先重心になる原因は体幹の筋肉の弱さ④高齢者は踵重心
ということです。

扁平足とは逆に土踏まずが高く、筋緊張が高いタイプでは足指を曲げる筋肉が収縮し、浮き指になることもありあます。
このタイプでは、ふくらはぎの緊張が強く、日ごろからつま先荷重になっているケースが多くみられます。

どちらのタイプの足でも足の指に過剰に圧力がかかってしまうことで、浮き指になっていると推察されます。

● 病院での治療とは

① 足底板(アーチサポート)療法

保存療法として最も有効なのが足底板(アーチサポート)を用いた治療法です。
アーチサポートをインソールとして靴の中に挿入することにより、足裏からつぶれたアーチを持ち上げて足の変形を矯正してあげるものです。
但し、足の裏は皆違った形状をしているので、装着するアーチサポートも出来合いのものではなく
一人一人オリジナルなものを作成してあげなければあまり意味がありません。

② サポーター

親指に装着するバンドや趾間にはさむ矯正装具があります。
これらは関節の拘縮を予防する効果としてはある程度期待出来るかも知れませんが、外反母趾を矯正するまでの効果は期待できません。
したがってあくまでも補助的な治療具として考えた方が良いでしょう。
症状がマシになったとしてもサポーターで外反母趾が治ることはありません。

● 桜川整骨院の外反母趾治療とは

・超音波治療器

1秒間に100万回(1MHz)/300万回(3MHz)の振動を与え、手技によるマッサージの数倍の圧力を、深部に直接与えることが出来ます。
変形して固まった関節包、腱、靭帯まで浸透し、緊張・短縮した組織を柔らかく伸ばす作用があります。
グアシャの前に行うことでグアシャの効果を最大限に引き出します。

・グアシャ

変形した関節を包む関節包を作り直し、リモデリングします。癒着した関節包を柔らかくした後、手を使ったモビライゼーションで
変形を矯正します。広がってしまった指同士をつなぐ靱帯にも効果を発揮し開張足を戻していきます。
足のアーチを変形させている過緊張した筋肉も和らげていきます。

・テーピング矯正

矯正をしたばかりの関節は柔らかく、アーチが不十分なまま歩くと再び変形の方に崩れていきます。
治療効果を維持させるために、テーピングでさらに矯正を加え続けます。
2.3日は効果がありますが、だんだんと効果が落ちていきますので出来る限り間を開けずに施術を受けられることをお勧めします。

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